COSMOS★COPY@はて部

あなたの商品を届けたい人に。セールスコピーライターの日常的なつぶやき。

【つれづれ】池袋さんぽ×少女革命ウテナ

世間はお盆休みのようですが、私はカレンダー通りのお休み。

7月が休日も働き詰めだったため、
そのあおりをドカンと体に受けて、
爆睡しておりました。

そんな傍ら、池袋で好きな作品に触れまくってきましたよ。

今年、作家生活35年目
そして、少女革命ウテナ放映20周年を迎える
さいとうちほ先生まつりです。

さいとうちほ先生

最近だとフラワーズで「とりかえ・ばや」を連載中。
先生ご自身が宝塚ファンとのことで、
描かれる作品の世界観や麗しさはまさにそんなイメージです。

男性・女性それぞれの性による美しさも描きながら
何より中性的なキャラクターの在り方・生き方が好き

これも宝塚の影響なんですかね。

1982年からずーっと第一線で描き続けられる実力をお持ちです。


さいとうちほ原画展

池袋駅に直結している「三省堂書店池袋本店」様の
4階に特設ブースができています。
8月20日まで。

スペースは1区画ですが
たくさんの原画が飾られています。
しかもなんと「撮影OK」

フラワーズ最新号のカラーとか。

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白木蓮円舞曲の世界観

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アナログの美しさ

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映画公開時の原画まで
(とうとう原画を見ることができました…!!)

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ライトが反射してあまりうまく取れなかったり
他のかたの映り込みがあったのでこれくらいですが。
とりかえ・ばやの原画もステキだったのです……。

堪能……♡

フラワーズ本誌もひさびさに拝見しましたが、
ウテナの世界観と、先生がお持ちの品の良さにうっとりしました。

アニメイトカフェにも

アニメイトカフェで、
少女革命ウテナのコラボが開催されているとのことで
こちらにも足を運んできました。
場所が場所なのと、アニメイトカフェが初めてだったので
浮かないかびくびくしてきましたが

ほっと一息、ラテを頂いてきました。


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クッキー(バラの刻印!)と、コースターもついてきます。

作品の中で一番好きな樹里様のエピソードですね。

橋本カツヨについて

少女革命ウテナ

この作品の絵コンテを切っていたのは
橋本カツヨ
いまではおなじみの細田守さんなんですけれど。

担当回が見事に
このアニメのターニングポイントになっています。
ギャグコメディとシリアスの
シリアス部分を徹底的に描き切ったというか。

いまからウテナ全話を見るのが大変だと言う人にも
ここだけは見てほしい回です。

「見果てぬ樹璃」
「黒薔薇の少年たち」
「若葉繁れる」
デュエリストの条件」
「空より淡き瑠璃色の」
「夜を走る王子」
「いつか一緒に輝いて」

演出が、演出が最高なんです。

同じようなカットを延々と重ねてみたり、
小道具で登場人物の心理を表してみたり、
(だいたい報われない思いを描いている回だったり)

愛や恋を描きながらも
作品の中でそれをきっちりと美しく否定もしていて
自分にも似たような醜さがあることを思い知らされたり
それでもできるだけ
キレイなままでいたいことを気づかされたりして。

かっちょいい王子様になりたかった

私が好きなのは「少女革命ウテナ

この作品のキメ台詞に
「世界を革命する力を!」というものがありますが
本当に衝撃を受けました……。

以前、外国で活躍されていた方に
「あなたは、ずっと日本で暮らしているというけれど
 考え方や立ち振る舞いを見ていると海外で働けそうだけどね。」
と仰っていただけた嬉しいことがあったのですが
(残念ながら、語学が苦手すぎて今さら勉強をしています)

その理由に、
他者をありのままに認めるという
ダイバーシティ」の感覚
が根付いているのだと思います。

そして、この感覚は
「お姫様」でありながら「王子様」であることも選んだ
この作品の主人公の個性といいますか。
兄弟を好きになってしまったり、
同性を愛してしまったり
色んな愛の形があるし
それが報われたり、報われなかったりしても
まるっとうけいれて
前に進むしかないんだなあと思ったり。

常に「女の子らしさ」を強要されて、
それがしっくり来ていなかった私に
持って生まれた呪いのようなものに
縛り付けられる必要もなく
こんな在り方もできるんだな、
と気づかさせてくれた要素の一つだとも思うのです。

私は、別にバイではありません。
見た目が女性っぽく見えるようで、
そんな服装をしていると褒められることもあり、
それと同時にマニッシュな恰好をするのも好きです。

中身は女子らしさのかけらもないような少年脳ですし、
やたらとオトコマエとも言われてしまうので、
中性的な要素も
持っていたいなあと思っているふしがあります。
(だいぶ中二病っぽい考え方ですが)

ウテナみたいに
「かっちょいい王子様」になりたかった
要素を捨てられることが出来ないまま

大人になるにつれ、
「女の子だからこれできるでしょ」
と仕事を振られるたび、
「女性らしさ」を求められることに
反感も覚えたことがあったのですが

どちらの要素も
バランス良く持ち続けたい

思えるようになったのも
この作品のおかげなのかもなあ。

後半は、自分語りが過ぎましたね。

もちろん持ってますよ、Blu-rayBOX。